真(君の真未来に捧げるうた)

うわさではこうありました
“グチひとつこぼさずもくもくと働く縁の下の力持ち”
やっと君に会えたとき君は私に愛想も無く黙々と働いた
君と友達になろうと白いハタを振ってはみるが
縁の下の力持ち君は縁の下から見守るだけでした

そんな君が怒りました
社会と名誉と利益に対して
君は会社を辞めました
絆と人間と己の為に

沢山の人が仕事を求め
青い顔をして家の前でたたずむ
こんな時代の渦の中へ
君は投げ掛けて行く
よくやったねと私が君の心に
放つ一番の褒め言葉のかわりに
私が君の悔し涙を
朝まで流しましょう

君は会社を辞めました
仲間と真未来と己の為に
君は会社を辞めました
絆とやりがいと己の為に

あたりさわりの無い大人の
ずる賢いやり方が大きなお金を生みます
それも大事と染まった私は
思うけどそれだけじゃ悲しいでしょ
心の端に止まったトンボが
首を傾げながら容易く答えた
やがてお金にカビがはえ
溶けて行くのです

君は会社を辞めました
仲間と真未来と己の為に
君はみんなに身をもって
仕事が何かを示しました

君は会社を辞めました
仲間と真未来と己の為に
君は会社を辞めました
かわいい仕事をやり遂げる為に
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