花言葉

二人が行き着いた涙のラストシーンは
暮れゆく街並みと西日に伸びる影
夏の終わる音が聴こえたよ あなたの声で『サヨナラ』

ごらん、これが僕のいない世界だよ
二度と戻ることはないんだね
小さくなってくあなたの背中に贈る
最後の花言葉を

もう二度とあなたの肩の上に 悲しみが積もらぬように
もう二度とあなたのその涙が こぼれ落ちることのないように
『絶え間ない喜びよ あなたとあれ』

『ずっとそばにいるよ』あの時の約束が
あなたを嘘つきにするだけのものならば
忘れてしまえばいい 綺麗なままのあなただけ残して

秋へと向かう風が 二人の間を走る

もう二度とあなたの肩の上に 悲しみが積もらぬように
もう二度とあなたのその涙が こぼれ落ちることのないように
『絶え間ない喜びよ あなたとあれ』
×