操橋

恋知り染めし 黒髪の
甘き香りも やるせなく
母にも言えず しぐれる胸を
つつみ隠した 制服の
乙女なつかし 操橋

愛する人に 出逢うまで
守り通して 来たものを
ささげし君も 戦争(いくさ)に散って
二度と帰らぬ ふるさとの
秋がまた行く 操橋

雪の日ばかり 続かない
何があろうと 耐え抜いて
愛の強さを 示して欲しい
それが女の 誇りよと
言っているよな 操橋
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