アスパラガス

恋は まるで風邪をひいて 微熱が続くようなもの
庭のキャベツに蝶ちょも 一目惚れをしたみたいに見えるわ

Ah 麦畑には へのへのもへじの君
風 そわそわ 玉ねぎむいて
胸 ざわざわ 寝返りをうつばかりの
夜更けが今宵も続く

夢と仲良くすれば とてもこの星にいい
もしも夢に溺れたなら ダイバーになりきって
深海魚と握手するの

Ah 返事をするのも ままならず鼻をつまむ
雲 ひらひら ひよこ豆煮て
おなべ ことこと つまみ食いも度を過ぎれば
真ん中がどこにも無くなる

意地悪 季節風達が頬ぺたで渦を巻く

恋は 流行り風邪をひいて 微熱が続くようなもの
庭のアスパラガスさえ 誰かを待ってるみたいに見えるわ
×