そらは語らない

幾千の星は
意味を成しながら
悠久の時を静かに紡ぐ
そらは語らない
嘘も真実も
ただ彼方から見つめている

そっと心が触れたあの日
感じたね ぬくもり
なのに どこへゆくの?
声は 届かない

天(あま)駆ける星が
夜を照らすなら
あの人の闇も照らしてほしい
そらは語らない
愛も約束も
ただ運命を示している

わかりあえたと信じていた
知らず涙こぼれ
「そばにいて」と言えず
ひとり 立ちつくす

そらは語らない
嘘も真実も
ただ彼方から見つめている
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