追分みれん

だれが名づけた 嫁泣き磯は
きょうも日暮れて わたしを泣かす
あんた今ごろ どのあたり
江差こいしや 追分節に
せめて乗せたい この未練

好いて 好かれて ヤンサノエー

板子(いたご)いちまい 天国 地獄
カモメさわげば また気がもめる
あんた浮き寝の 浪枕
ぬれて肌身が せつないならば
ゆめでわたしが 逢いにゆく

朝な夕なに 両手を合わせ
風に聞きたい ご無事のたより
あんた尻屋(しりや)に いつ戻る
わすれないでよ サクラの春を
金の屏風で 契り酒
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