一雫

泣き出しそうな空を睨み この街の真ん中で独り
始まった雨の中 呼吸を止めて佇む

重なる水のメロディーには 痛む胸の音を合わせて
震えてる背中には 背負う夢もないままで
ふとつぶやく

サヨナラ…
いくつもの天使が降り注ぐ
サヨナラ…
手のひらに 滑り落ちる過去
受け止めず消えた 一雫

淡いカーテンひいたように すべての色がにじんでゆく
この雨がやむ前に 静かな眠りにつくよ
凍えながら

サヨナラ…
いくつもの天使が降り注ぐ
サヨナラ…
ぬくもりも冷えてく体にかき消されていた 少しづつ

サヨナラ…
悲しみをポツリと一雫
サヨナラ…
拭わずに 流れ落とす過去
今は少しづつ…一雫
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