空の茜 空の蒼

回り道して 迷子の日は
顔上げると 夕暮れ
放課後の鉄棒 逆さの町

いつでも優しい笑い声 そばにある
そんな日はあたりまえに過ぎて
かすかな胸のくすみは 火を消した
アルコールランプの匂い

変わり続けてゆく 君を責めたりしないよ
走り続ける風のように もっと輝いていて

プレパラートに 挟んだ夢
目を閉じれば 瑠璃色
いつだって足りない 二人の時間(とき)

静かにすり抜けてゆく日々 見送って
空っぽのシャーレに蓋をした
曇った理科教室の ガラス窓
青空が歪んで見えた

変わり続けてゆく 君を遠くで見てるよ
走り続ける風に吹かれ 歩いてるよ

すっとこのまま 回り道して
すっとこのまま 迷子のまま
もっとこのまま 光る風に追い越されながら
歩くよ このまま
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