旅立ちの日

桜の蕾が
そっと 膨らむ頃
夢抱き翔けゆく
弥生の美空へ

冬の寒さに堪えながら
旅立つ春を待ちわびた
別れが来ることに
眼を伏せ
想い出を
綴りながら

卒業は終わりじゃなく
まだ見ぬ未来
探す為の旅立ちの日
寂寞の思い
胸に さめざめと…
君よ
いつの日にか
逢いましょう

夢は見るものじゃなくて
叶えるもの…
嘘偽りなき
君からの言葉

孤独に潰されそうな夜は
川面で流れ咲く桜に
震え泣いた
君を思えば
頑張れる
気がするんだ

霞みゆく春の風に
別々の道
選ぶ刻が旅立ちの日
惜別の言葉
胸に さんざめく…
いつか
またこの場所で
逢いましょう

かけがえの無い想い出と
何気ない言葉を
心と云う 鞄に僕は
無造作に詰め込みゆくよ

移りゆく春のなかで
もう還らない
蒼き刻は旅立ちの日
隻影の桜
空に 潸々と…
君に
贈る言葉
ありがとう

卒業は終わりじゃなく
まだ見ぬ未来
探す為の旅立ちの日
寂寞の思い
胸に さめざめと…
君よ
いつの日にか ここで
逢いましょう
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