彼のほほえみ

彼はほほえみかける
幸せに満ちた顔で
誰にでも気がねなく
町の中は暗い顔なのに
昼も夜も

彼がすました顔で
道を歩いてる時は
胸のうちおどらせて
誰かに会いにゆく
途中なのです
空も晴れて

町はもうすぐ春のおとずれに
浮き浮きしてるけど
今 彼の恋人が突然いなくなった
その人からとどいた手紙
町に住めないわけがわかった
おやじがなくなったって

愛の思い出も出来ないうちだった
彼よりも大事な人なんてこの世には
いないと思っていたのに
彼にはほほえみがある
彼にはほほえみがある
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