愁色

夏の終わりの風 私をふいに包んだ
消せない炎燃え尽きる 予感纏ったそんな香り

心が波立って 流した涙さえ涸れる頃

遠ざかる声 笑顔の思い出と薄れてゆくキミの顔が
記憶の中で光に変わる 少し寂し気に

秋の色になった 街路樹今も変わらない
いつしか時が経ったなら この樹も枯れてしまうのかな

廻ってる輪の中 出逢うのは幻のヒトヒラ

舞い散る種を抱き寄せて願うよ 薄れてゆくキミの顔が
いつか命と昇華する時 芽を出せるように

忘れたいと願った 痛みも愛だと信じていた…

微かに残る最後の思い出と薄れてゆくキミの顔が
記憶の中で光りに変わる 少し寂しいな
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