微笑みさがし

都会(まち)のくらしに 心がやせて
微笑みさがしの 故郷がえり
駅からバスで山中八里
母に心配かけたくないから
せいいっぱいの元気な声で
―ただいまと 手を振るの

裏の小川で 泥んこなって
幼いわたしが 遊んでいます
月日の中で悲しみふやし
いつか愛さえ心にとじこめ
あなたのことを忘れていたわ
―ごめんねと 独り言

一つ微笑み 見つけるたびに
心に笑顔が もどってきます
自分は自分誰ともちがう
そんな言葉を土産にもらって
ふたたび明日へ旅立てそうな
星が降る 故郷よ
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