瀬戸の晩夏

ドキドキするからね… 杖つく母が
すわり込んだ石段 瀬戸の海が光る
女手ひとつで 育ててくれた
母の強さと優しさが しみる晩夏に
長い影が寄り添う
似た者同士 母と娘は…

私の子だからね… 目を見りゃわかる
生きてりゃこそあるのさ 泣く日も笑う日も
母に手を引かれ 登ったあの日
何も云わずにいたけれど 胸のふるえを
指先で感じてた
似た者同士 母と娘は…

女手ひとつで 育ててくれた
母の強さと優しさが しみる晩夏に
長い影が寄り添う
似た者同士 母と娘は…
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