星空のストーリー

眠らない銀河の空 口をつぐむ二人
気まぐれな木立の風 ふいに夜を渡る

静かな声聞かせてほしいわ
あなたらしい いつもの口ぶりも

指も染まるほど
青い夜だから
背中と背中で ためいき 二つ そっとひびく
またたきの遠い対話 星が語りかける
いつまでも甘い言葉 期待しすぎかしら

ブルーグレイ 不安な雲間を
私だけが勝手に迷って

そっと指先に
力こめたあと
あなたの背中に顔を押しあて 好きだと言う

閉じた目に星が動き 涙になりそうで
ためらいの小さな渦 風がさらってゆく
閉じた目に星が動き そっと流れてゆく
おだやかにあなたの声 やっと背中で聞く
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