日暮里挽歌

もっとおれより やさしいやつと
生きてゆくなら とめられないさ
わるいのは おれなんだ
あやまらないで いいんだよ
ためいきひとつ 真赤に染める
夕焼けだんだん 日暮里は
おれには せつない せつない町だよ

愛を盗んだ 夜汽車で逃げた
苦労させたよ おまえにばかり
しあわせの 曲がり角
曲がれば路地の 行きどまり
ちぎれた夢の つづきを追って
お前と暮らした 日暮里は
しみじみ 泣かせる 泣かせる町だよ

明日会っても おれとは他人
風を見るよな 目で見ていいよ
人生の やり直し
まっすぐ行けよ どこまでも
見送る背中 真赤に染める
夕焼けだんだん 日暮里は
おれには せつない せつない町だよ
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