SUNSET

今年はうるさいセミの声に 爪を噛みながら夏を迎えた
色々思いださせるように ラジオから去年流行った夏の歌

気晴らしに海でも見に行くよとよく言うけれど
初めてその気持ちわかる気がした

どこまでも高い太陽と 空は青く風が吹く
水平線まで響く子供達の笑い声
寄せては返す想い出に 足を取られ立ち止まる
君がいない事以外 変わらぬこのSUNSET

汗ばむ肌でも心寒く 去年に取り残されてるようで
携帯がさっきから呼ぶけど 君じゃない事を確認したくない

嵐の後の静寂に見えるものが全て
晴れとは限らない事を知らされた

どこまでもでかい太陽と 街路樹揺らす風が吹く
いつか夏は終わる事わかってたはずなのに
忘れられず足は向かう 酔いしれてる
偶然に君がそこにいないかと 一人で見るSUNSET

それでも少しずつ遠く 時間が解決していく
そんな事は無いと思っていたけど

どこまでも赤く太陽が 空を染める眩しくて
沈んでいく君を今影に変えて沈んでいく
夏が終わる少し遅く 始めるため終わっていく
綺麗だった本当に この最後のSUNSET
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