涙の夜汽車

死ぬほどあなたが 好きだから
逃げてゆきます この都会(まち)を
縋(すが)る想いを 振り捨てて
ひとりたたずむ つめたいホーム
淋しさが こみあげる
涙の夜汽車

窓打つ小雨が 粉雪に
かわる夜更けの みちのくよ
駅で求めた お茶さえも
冷えてつめたく 体にしみる
瞳をとじて つぶやくの
さよならあなた

あなたのためなら 身をひくと
決めて溺れた 愛でした
辛いこころを 抱きしめて
春を待ちます 故郷でひとり
灰色の 港町
涙の夜汽車
×