ラ・サッポロ

ハマナスの 咲く頃に
石狩浜へ 行こうねと
吹雪の窓で 約束したね
指切りの 指が解けたまま
時計台の 針は廻りつづける

ああ サッポロ サッポロ エルムの都
君とここに住みたかった 夢はまださめない

胸の愛 言いつくす
言葉がなくて 黙ってた
羊が丘よ ポプラ並木よ
あのときと 同じ風景が
涙色の 星を空にばらまく

ああ サッポロ サッポロ 挽歌の都
あの日言えなかったことを いまはみんな言える

アカシヤの花詞(はなことば)
信じて誰を 待つのだろ
湯情に煙る 定山渓(じょうざんけい)よ
君はもう 人の妻なのに
呼んでみたよ 舌に甘いその名を

ああ サッポロ サッポロ 慕情の都
君とここに住みたかった 夢はまださめない
×