一粒の砂

夜空を埋めてる星くずに
ひとつひとつ名をつけた
果てなく広がる地平線
街の灯り探した

人の気持ち繋いでる
何か大切なもの見つめてた

金と銀との心を抱え
月の砂漠を一人歩いた
昼と夜との隙間を抜けて
涙の河を泳ぎ続けた
ひとりぼっちで

道草している旅人に
数え切れず 恋をした
命に限りはあるけれど
愛の形さぐった

雨に濡れた夢を見て
切なく悲しい雲を引きずり

金と銀との衣装を捨てて
月の砂漠を二人歩いた
夏から冬へ季節を重ね
裸のままで流れ続けた
ゆくあてもなく

炎ふたつ合わせても
大きな炎になり燃えつきる

金と銀との幻を見た
月の砂漠に浮かぶ蜃気楼

白い朝たどり着く旅路の果てに
待っている太陽の光信じて

金と銀との心を抱え
月の砂漠をみんな歩くよ
昼と夜との隙間を抜けて
一粒の砂 落ちてゆくように
ひとりぼっちで
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