夏の感傷

彼に言えない思い出が
この海にあるの
月の光にまみれ 愛されたあの夜

彼の言葉 砂に落ちたしずく
あの手のぬくもり すべてよみがえる
今ではこの愛に 賭けているのに
悲しみが うずくの

遊び仲間が眠る頃
満ち潮の海へ
古い日記で折った 紙の舟流すの

あれが愛と 信じられた頃の
私の心は きれいだったけど
幸せにむかしを 忘れてたのに
止まらない 涙が

彼のことも 思い出のひとつに
なってしまう日が いつか来るかしら
私のうしろから しのびよる秋
誰もみな ひとりね
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