エーデルワイス
生まれたての蒼い風が 私を呼んでいます
開いたばかりの花たちが
やさしい香りで 私を誘っています
さあ 上着なんか脱いで
身軽になりましょうって
野原を 思い切り駈けてみましょうって
蒼い風や花の香りに 腕をひっぱられて
とうとう ここまで来てしまいました
いつもお部屋の中からながめていた
なんでもない野原だけど
いま 私の前や後に広がる野原は
どこもかしこも素晴しい緑で
赤や黄色のかわいい花が
あちこちで 囁きかけています
うれしくなって
手足を放り投げるように寝ころぶと
空の青さが
ワーッと私におそいかかって来そうです
なんだか吸い込まれそうで
あわてて目を閉じてしまう私……
風がフルートのような音を残して
通りすぎて行きます
花たちの囁きは ピアノかしら
草たちのさざめきは クラリネット
虫の羽音は ヴァイオリンみたい
いま 私を取りまいているのは
まるで 野原がかなでるシンフォニーです……
ふと 目をあけると
のびやかな草たちのあいだに
白い紙ヒコーキが
もぐり込んでいるのが見えます
どこかの子供が さがしあぐねて
あきらめて帰ってしまったものでしょうか
それとも 私を誘ってくれた
あの蒼い風の 贈り物でしょうか
飛べ 飛べ 白い紙ヒコーキ!
風に乗って
どこまでも どこまでも
私の夢を乗せて
いつまでも いつまでも
開いたばかりの花たちが
やさしい香りで 私を誘っています
さあ 上着なんか脱いで
身軽になりましょうって
野原を 思い切り駈けてみましょうって
蒼い風や花の香りに 腕をひっぱられて
とうとう ここまで来てしまいました
いつもお部屋の中からながめていた
なんでもない野原だけど
いま 私の前や後に広がる野原は
どこもかしこも素晴しい緑で
赤や黄色のかわいい花が
あちこちで 囁きかけています
うれしくなって
手足を放り投げるように寝ころぶと
空の青さが
ワーッと私におそいかかって来そうです
なんだか吸い込まれそうで
あわてて目を閉じてしまう私……
風がフルートのような音を残して
通りすぎて行きます
花たちの囁きは ピアノかしら
草たちのさざめきは クラリネット
虫の羽音は ヴァイオリンみたい
いま 私を取りまいているのは
まるで 野原がかなでるシンフォニーです……
ふと 目をあけると
のびやかな草たちのあいだに
白い紙ヒコーキが
もぐり込んでいるのが見えます
どこかの子供が さがしあぐねて
あきらめて帰ってしまったものでしょうか
それとも 私を誘ってくれた
あの蒼い風の 贈り物でしょうか
飛べ 飛べ 白い紙ヒコーキ!
風に乗って
どこまでも どこまでも
私の夢を乗せて
いつまでも いつまでも
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