filum

茜色に染まる街を
見下ろす屋根の上

囁く歌声は
遠い記憶を呼び覚ます

どこまでも

数えきれない夜を越えて
重なり合う
君はどこかで一人眠っているの
今日も

失うこと恐れ
ただ愛を求めていた日も

結んで解きあう
透明な絆を知った

導いて

抱えきれない胸の痛み
小さな手に溢れ 零れたときは
私を呼んで きっと傍にいるから
どんなに遠くても

離れていく赤い空を
見送るように君が呟く言葉

いつか夢の果てで出会うときは
眩しい空の色を教えて欲しいの
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