旅立ちの唄

荷造りの午後は
アルバムに邪魔され
センチメンタルだけが
はかどった

今頃キミはもう
長距離バスの中
忘れ物ひとつ
しなかった

僕たちのいままでを
キミはどう思ってる?
同じ気持ちでいてくれるかな

たとえどんなに時が経ったって
キミと過ごした日々は一生の
宝物なのさ
サヨナラ マイベストフレンド

はなればなれ遠くに行ったって
なかなか会えることもなくたって
元気でやれよ
どうか幸あれ キミにずっと

深夜のファミレス
おかわりのコーヒーで
ねばって語ったね
夢や理想

答えもないまま
朝になって結局は
あくび混じりでさ
「ガンバロウ」

いくつもの夜を越え
知らぬ間に僕たちも
すっかり大人なったけれど

たとえどんなに歳を取ったって
僕ら泪も枯れちまったって
素晴らしき時は
この胸の奥に

春も夏も秋も冬だって
くだらないことに笑い合って
ときに傷つけあった僕らの物語

感動のハッピーエンド
そんな風に最後
終われなくたって

明日の朝にはここを旅立って
道も知らない街に降り立って
新たな季節にやがて染まるだろう

キミとみたいくつもの風景も
いつかどうしよもなく忘れて
しまうとしても
振り返らずに さあゆけ

どんなに時が経ったって
キミと過ごした日々は一生の
宝物なのさ
サヨナラ マイベストフレンド

見慣れた景色にいま手を振って
息を吸い込んでは胸張って
今日から僕ら
それぞれの道歩いてゆこう
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