城ヶ島慕情

波は冷たい 日暮れは近い
ひとりたたずむ 岬のはずれ
あなたをたずねて来た
想い出の 城ヶ島に
白い波だけ 寄せては返す
どこに帰ろう これからひとり

風にゆれてた あなたの髪が
白いうなじを 忘れはしない

今では追いかけても
面影は 遠くになるよ
夕陽かなしく 波間を染める
どこに帰ろう これからひとり

灯台あかりをともすよ
たそがれの城ヶ島よ
僕はさびしく 大橋わたり
どこに帰ろう これからひとり
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