宿り木

憂い帯びたまま 絡み付いた
長い髪はまだ 誰かの色

夢から覚めて 幻から醒めて
私はいつから
ゆらゆらと揺れて 蔓を伸ばしていた
どこかへ

飲み込むほど 誰かを愛していたの
引き千切られた手は
私の体ごと 枯らしていった
再び芽吹く その日まで

何度目覚めても 悲しい朝
これが確かに 私の今

抱きしめてるように 首絞めているように
誰かの面影 ゆらゆらと浮かべ
傷は塞がずに 残した

飲み込むほど 誰かを愛していたの
振り払われた手は
想うことさえ 許してくれない
再び宿れる その時まで

飲み込むほど あなたを愛していたの
引き千切られた心は
私の体ごと 奪っていった
再び芽吹く その日まで

再び芽吹く その日まで
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