平手造酒 大利根囃子

人のいく道 数あれど
好きで選んだ 剣の道
夜空に咲いた 花火より
燃えて短い この命
江戸の水より 利根川の
水に馴染んだ 平手造酒

世間をすねて 故郷(くに)を捨て
どこへ流れる はぐれ雲
呼ばれた気がして 振り向けば
ただよしきりが 啼くばかり
昔鳴らした 二本差し
今じゃ浮世の 裏街道

受ける川風 千鳥足
酒と道ずれ あの世まで
武職渡世の 恩義でも
外せばすたる 男道
大利根囃子を 口遊み
抜くぞ北辰 一刀流
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