鳥男の憂鬱

ようやくめぐってきたぞチャンスが 僕にとっては1度きりのカウントダウンは
今もこの瞬間も進む 時計の針が夢縛り付ける
僕は夢中で宇宙の方へ やせこけた羽を上下にさせてた
届くはずもない願いを乗せて 孤独な戦いイカロスどこへ
風を掴んで空に行くんだ
出来るだけ高く出来るだけ遠く
隣の町ではおいしいものがいっぱいあるからすぐに行かなきゃ
空の仲間にゃ何も言わずに内緒で今晩旅に出よう
ちんけな町は捨てて急ごう おいしいものは独り占めだ

ひとりじめさ 世界は僕のもんだ
まるで人間が空を飛んでるみたいだ
遂に見つけた 僕だけの楽園さ ひとりじめさ

さっきまでいた町がもう小さい 旅立つ僕はもう振り返らん
空には雷雲が浮かんでて僕はそれを見て少し焦った
だけどここまで来たなら引き返せないよ 引き返す場所はもう無い
どこに居たってまぁ悩み尽きない
僕は歌ってた空の中で
風は高くに登れば強く 左右の翼をみしみしさせた
後どれくらい飛んだら届く 嵐が心を不安にさせた
雨に打たれて風に吹かれた いつまで飛べば いつまで飛べば
夜は僕を孤独にした 朝は僕を勇気付けた

ひとりじめさ 世界は僕のもんだ
まるで人間が空を飛んでるみたいだ
遂に見つけた 僕だけの楽園さ ひとりじめさ

ボロボロになった翼を広げ いよいよ迫った新しい町へ
今まさに楽園に訪れる そんな気持ちが僕を包む
米粒状に見えてる世界は緑と山と海が見えた
もう絶望に見えてた未来が今いままさに光りだした
信じていれば報われるはずさ 信じて向かうところ敵無しさ
そんなキモチに再びなってた 疲れが注意を見失わせた

僕は地面に降り立つところで 野良が付く猫に首を狙われ
どうやら息が絶えていくようだ 大きな空が閉じていくようだ
×