あたしのスナイパー

悪魔のようなあんたのこと 恨んだりもしたけど
仔猫のように震えていた あの娘も大人になったわ
時は流れてネオンの街角で

グラスの酒を飲み干して 少し物憂げに見つめて
握り返した手のうちには 無表情な殺意だけ
なのにあんたは気付いちゃいない

「秘密だよ」と耳打ちして 繰り返すは過ちと裁きの宴
爪を立ててせがんでいる 背中ごしに覗く凶器隠したままの

スナイパー 今夜だけはあんたのもの
いずれ死にゆく運命(さだめ)よ
スナイパー 愛さないで 狂っちゃ駄目
あんたを殺るのはあたし
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