還らざる海

覚悟していたはずよ 皆わかってたこと
許されないふたりの 時は止まりはしない
今でも覚えている まるで昨日のように
雨降るこの波止場で あなたを見付けたのよ

異国の空の下 帰りを待つひとと 幸せ掴むのね 全てを捨てて
霧笛が呼ぶように あなたは船に乗る また逢う約束はしないで…

さよならを言いかけて 背を向けて崩れ落ちる
繋いだ手 離したなら 何もかも忘れましょう
繰り返す言葉さえ かき消してゆく波音
果てのない この旅路を また独り 歩き出す
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