雨のピアニスト

雨のピアニストが
愛を弾いているわ
ビルの街に
奏でる哀しいメロディー
窓の鍵盤を
叩く滴の指
私だけのコンチェルト

やさしい言葉で
切り出すサヨナラ
突然過ぎて…
ソファーの端っこ
黙ってしまった
私は爪を噛む

「君にはもっといい人がいるよ」と
眼差しの“子ども扱い”は
巡り合って
怯え続けた
運命の未来形

雨のピアニストが
そっと弾き始めた
いつか聞いた
ショパンの「別れの曲」
涙 ポロンポロン
頬を拭いながら
胸の奥に
B.G.M.

背中を向けたり
冷たくされたら
あきらめられた
大人のあなたは
いつもの笑顔で
私に諭すだけ

「悪いのは僕だ」なんて言うけれど
恋愛は2人でしたもの
こんな時は どうすればいいの?
初めての経験に…

雨のピアニストが
愛を弾いているわ
ビルの街に
奏でる哀しいメロディー
窓の鍵盤を
叩く滴の指
私だけのコンチェルト

雨のピアニストが
そっと弾き始めた
いつか聞いた
ショパンの「別れの曲」
涙 ポロンポロン
頬を拭いながら
胸の奥に
B.G.M.
違う曲を
弾いて…
×