春の到着

何度この道を行き来して 両手を風にさらしたろう
記憶の桜が散らぬよう この歌に託すことにしよう

いくつもの夢の種を蒔き 予期せぬ嵐に悩まされ
時に涙を浮かべながら 広過ぎる空を眺めたろう

そうして今を迎え その瞳は何を捉えた?

君の町にも ここから見えない町にも 同じ季節は無事に届いている

語り出せば尽きない話 孤独に突き刺した傷跡
光と陰を感じながら 一つ確かに大人になる

そうして日々を歩き その心は何を目指した?

お前の町にも ここから見えない町にも 同じ季節は無事に届いている

キレイ事ばかりが映され 仕組まれたルールがはびこる
そんな世界が待ち受けても 数え切れない不安や迷いは
誰もが抱く“人らしさ”

あなたの町にも ここから見えない町にも 同じ季節は無事に届いている
僕の町にも ここから見える町にも
同じ季節は無事に届いている 無事に届いている
×