指先

時が過ぎる音を忘れるまで 寄り添って過ごした日々
あなたといる事が特別でなくなっても 誰にも触れさせたくなかった

ガラスの箱の中 今あたしが叫んでる
声をなくして 息が止まりそう

どうして最後の日もあたしにキスをするの?
これ以上ここに何をあなたは置いてくと言うの

繰り返す事で知る あなたの好きな所 同じ様にあたしにもあった?

あなたはこんなにも胸が痛くなる位
また新しく誰かを想うの?

どうして悲しみだけがあたしを包んでいるの?
誰よりもただ苦しいと 思ってしまうあたしが嫌いよ

靴紐が見えない ちゃんと見えない
だけど結んで ちゃんと結んで
ガラスの箱の中 今あたしが叫んでる
一度目を閉じて階段を蹴って

明日は風が吹いて少しは涼しくなるだろう
優しく冷えた指先 間違いなんて何処にもなかった
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