花ある人生

旅立ちの朝のこと 駅のプラットホームで
列車の窓越しに 母が
手をのばしバラの花を 差し出してくれた
勢(せい)いっぱい 花ある人生を
歩んでおくれと いってくれた
私は忘れない 今も忘れない

来た道を振り返り 悔(くい)はないかと問われて
まだまだ これからがあると
いつだって笑いながら いうことにしている
ひとそれぞれ 花ある人生は
遣(や)りよう次第で きっとあると
私は信じたい いつも信じたい

喝采(かっさい)はなくても おりる訳にはゆかない
主役はいつだって 自分
生きてることはドラマ 二度はないドラマ
夢捨てずに 花ある人生を
この手で掴む こころ意気を
私はあたためる 胸であたためる
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