海辺の恋

こぼれ松葉をかきあつめ
をとめのごとき君なりき
こぼれ松葉に火をはなち
わらべのごときわれなりき

わらべとをめよりそひぬ
ただたまゆらの火をかこみ
うれしくふたり手をとりぬ
かなひきことをただ夢み

入り日の中に立つけぶり
ありやなしやとただほのか
海べのこひのはかなさは
こぼれ松葉の火なりけむ
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