港と女

あなたの愛しい 寂(さみ)しげなその背中
私のこの目に
今も焼きついて消えない
港が見えます 古ぼけた宿の窓
女の心は 雨に濡らして誰を待つ
誰を待つ…

女はいつでも あなたとの夢に酔い
女はどこでも
「来い」と言われりゃ汽車に乗る
かもめが鳴きます 潮騒が子守り唄
女は心を 雨に濡らして何の夢
何の夢…

港の闇夜に 抱かれても蜃気楼
港の恋唄
あなたの胸で唄いたい
漁り火相手に 明日にひとりごと
女は心を 雨に濡らして何になる
何になる…

港が見えます 古ぼけた宿の窓
女は心を 雨に濡らして誰を待つ
誰を待つ…
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