愛恋ほたる

みだれた髪を いとしむように
やさしく流れる 指の櫛
幸せに酔いしれて 心重ねても
夢を引き裂く 夜明けが憎い
明日はいらない 愛恋ほたる

あなたに逢える その日をいつも
この胸焦がして 待ちわびる
ひとり寝の淋しさに 泣いた数だけは
抱いて下さい 情けが欲しい
炎えて死にたい 愛恋ほたる

人目を忍ぶ 仲でもいいの
それより哀しい 朝が来る
離れても一時も 忘れないように
肌をすり寄せ 移り香つける
灯す命火 愛恋ほたる
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