港町シネマ

港桟橋 埋め尽くし
雪がしんしん 降るばかり
心細さは 誰のせい
肌の寒さは 誰のせい
あなた私が みえますか
ひとり淋(さみ)しい 港町シネマ

琥珀色した バーボンを
飲めば心に 沁みてくる
逢うは別れの 始めとか
ひとり我が身を なだめても
夢の続きを 捨てきれず
あなた浮かべる 港町シネマ

船の汽笛と ブルースが
何故(なぜ)かあなたに 似合ってた
やがて波止場に 灯(ひ)が点(とも)り
ゆれて切ない 帯(おび)になる
せめて私を 一夜(ひとよ)でも
抱いて寝かせて 港町シネマ

港町シネマ
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