年の瀬・あさがお荘

みぞれの 年の瀬に
帰る故郷が あるひとはいい
ふるさと捨てて 過去も捨てた
私を待つ人 どこにもないわ

今さら 悔やんでも
元に戻れる 訳でもないし
私に似合う 倖せなんて
そうね 身近な 温もりだけね

どうすりゃいいの どうにかなるわ
そんな心の 裏表
どうすりゃいいの どうにかなるわ
妙に 哀しげな 冬の月

東京の 片隅の
ここが振り出し あさがお荘も
春には壊し ビルになれば
きっと私も 途方にくれる

見果てぬ 夢だから
あきらめるなら 今のうちがいい
年の瀬だもの ケリをつけて
新しい年 迎えればいい

そう言うけれど そうも行かない
胸に想いが 行き交うわ
そう言うけれど そうも行かない
なぜか せつなさに 焦る夜

どうすりゃいいの どうにかなるわ
夢も希望も このままで
どうすりゃいいの どうにかなるわ
妙に 哀しげな 冬の月
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