熱を奪う雨

これで終わりだね もう二度と出会わずに
この都会(まち)で お互い忘れられたらいいのに…
真っ黒な雲が 東京の空を覆って
もうすぐに 大粒の雨を降らすのか?

ラウンジから見下ろす 高速のランプが
点々と左右へと 分岐(わか)れてる

2年の月日を 無駄とは言わないが
今となっては どうでもいいこと…

熱を奪う雨 今すべて冷やしてく
抱きあった 身体の芯まで同じようにね
積み重ねたけど 愛はなんて虚しい
どれくらい 僕たちは傷ついたというの?

せめてもの救いは 直接にこうして
決着つけられたことだね…

見慣れた首筋 君のその香水
今更なぜに この胸香るの?

熱を奪う雨 今すべて冷やしてく
また誰か この手に愛するときのそのために…
蒼い稲光 東京の空高く
吠えながら 僕たちの場面を締めくくる
×