シャングリラ

永く長い旅だったね ボクら出逢う あの瞬間まで
分子記号 片割れのよう キミがいない ボクなら…

いっそ朽ちた 箱舟に 穢れた身を投げて
美しい嘘で 溺れていたい

逢いたくて 逢えなくて キミは何処なの?
解らない 訊きたくない まだ 真実は
飛べない 鳥たちの レクイエムがまた
響くのは シャングリラの 心

不眠症の三日月から 零る滴 戻らない

綺麗なもの 綺麗だって 笑えたあの季節
絵空事のよう 見つめていた

消えないで 忘れないで 揺れる蜃気楼
泣きたくて 泣けなくて 名を 呼ぶけど…
願いも ぬくもりも 風に解けるなら
せめていま キミへ愛 唄を

逢いたくて 逢いたくて 夢の中でいい
抱きしめ 囁いて 嗚呼 その声で
飛べない 鳥たちの ミゼラブルを超え
羽ばたくよ シャングリラの 空へ

輪郭は 違くても ほらそばにいる
来世で 泣けるくらい 嗚呼 愛してた…
ボクがそう ボクなのは あの日 逢えたから
この想い キミへと 届け
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