僕は探していた 姿を消した子猫
歩いているとふいに 知らない人が僕に
「ねえ君 頼みがある わしは水族館の
館長をしてる者だが 水族館から逃げ出した
砂版魚を全部つかまえないと帰れない
どうかこの時計を 水族館の者に渡してほしい」
僕は時計を受け取り 街へと歩いていく
「水族館はどこにありますか」とたずねた
「ねえ君」と男が言った 「もしかしたら君は
水族館にその時計を 持って行くんじゃないのかい」
「どうしてそのことを」とたずねると男は
「俺も前 水族館の館長をしてたから」そう答えた
街の真ん中 煙を噴く山
地理学者がいる
これで8日目 8日間も地理学者
あいつは運がいい
僕はやっと水族館に着いて そこにいた人に
「館長さんに頼まれて来ました」と言うと彼は
「館長はわたしですよ あなたが会ったその人は
おそらく時計屋です 館長になりたがってる
こんなふうに次々 時計をよこしても
それで館長になれるわけもないのに
こんなふうに次々 時計が届いて
それで館長になれるわけもないことは
知っているのに
知っているのに
知っているのに」
歩いているとふいに 知らない人が僕に
「ねえ君 頼みがある わしは水族館の
館長をしてる者だが 水族館から逃げ出した
砂版魚を全部つかまえないと帰れない
どうかこの時計を 水族館の者に渡してほしい」
僕は時計を受け取り 街へと歩いていく
「水族館はどこにありますか」とたずねた
「ねえ君」と男が言った 「もしかしたら君は
水族館にその時計を 持って行くんじゃないのかい」
「どうしてそのことを」とたずねると男は
「俺も前 水族館の館長をしてたから」そう答えた
街の真ん中 煙を噴く山
地理学者がいる
これで8日目 8日間も地理学者
あいつは運がいい
僕はやっと水族館に着いて そこにいた人に
「館長さんに頼まれて来ました」と言うと彼は
「館長はわたしですよ あなたが会ったその人は
おそらく時計屋です 館長になりたがってる
こんなふうに次々 時計をよこしても
それで館長になれるわけもないのに
こんなふうに次々 時計が届いて
それで館長になれるわけもないことは
知っているのに
知っているのに
知っているのに」
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