「いきものがたり」では、高校の頃に一度“解散”し再結成して以降、一度も解散という言葉は出てこないんですよね。これまでグループの解散を考えたことはありませんでしたか?
いやいやいや常に考えていますよ!あ〜そうか、たしかに“解散”とかって本に書いてないですね。「続けることが目標」ということはずっと言い続けていて、それは今も変わりません。でも、さっきの“終わり”を意識する話と同じで、何かが永遠に続くということはありえないので。もし何かの間違いがあったら、この3人の関係性が崩れてしまったり、助けてくださっている人が離れてしまったりするんだという危機感はちゃんと持っていないといけないなって思うんです。いきものがかりを続けていくためにも、ちょっと踏み出してしまったら“解散”がそこにあるぞと、今が当たり前ではないんだぞということはすごく意識していますね。そこは3人ともちゃんとわかり合っていると思います。
これからもいきものがかり、そして水野さんは「J-POP」を貫きながらも次々と新しい物語を綴っていくのだと思います。そのために、一番大切にしていきたいことはなんでしょうか。
一番はやっぱり聴く人を大切にすることですね。聴いてくれる人の気持ちを確実に理解することは出来ないけれど、“歌は聴く人のものだ”ということをすごく大切にしてきたグループなのでこれからもそこは忘れないようにしたいです。その上で、三人それぞれがさらに成長するということも大事だと思っていて。10代、20代、30代とずっと一緒にいて、ちょっとずつ成長はしてきたけれど、さらに自分自身の魅力を磨いていかないといけないなぁと。一人ずつが大きくなることによって、いきものがかりをもっと大きくして、もっと遠くに曲が届いていくような存在になりたいと思います。