今年も残すところあと僅か。音楽シーンを振り返ってみると、例年以上に“コラボソング”が多い一年だったように思えます。まず、歌ネットでは、米津玄師「灰色と青 ( + 菅田将暉)」やDAOKO×米津玄師「打上花火」、AI「キラキラ feat. カンナ」といった楽曲が歴代人気曲として認定され、未だランキング上位におります。

 さらに、椎名林檎とトータス松本「目抜き通り」、小沢健二とSEKAI NO OWARI「フクロウの声が聞こえる」、家入レオ×大原櫻子×藤原さくら「恋のはじまり」、ストレイテナー×秦基博「灯り」などなど、様々なアーティストが豪華共演を果たしているんです。そこでまず、歴代コラボソングの歌詞アクセスランキングを作ってみました!
歴代コラボソングの総アクセス数は、
miwa「夜空。feat. ハジ→」が首位!尚、この曲はノンタイアップにも関わらず、口コミのみで魅力が広まり、瞬く間にミリオンリリックに認定されました。
さらに、コラボアーティストとして最多ランクインを果たしたのが“ハジ→”です。彼はこれまで、様々なアーティストと共演をしてきたシンガーソングライター。2017年12月13日には、なんとコラボベスト『コラボ de ハジベスト。』がリリースされます。

そんなハジ→に、今回の特集では“コラボ”についてのメールインタビューを敢行!コラボの魅力をたっぷり教えていただきました。さらに、『コラボ de ハジベスト。』共演アーティストからのコメントも必読です!
Q1. ハジ→さんは、多くのコラボ楽曲が歌ネットの歴代人気曲に認定されております。ずばり、コラボの魅力を教えてください。
 コラボのたびに、新しい自分に出逢えるということですね。 ソロでは出てこない自分がコラボとなることで、出てくるような気がしております。 あとはライブで歌うのが嬉しいですね。いつもひとりなので笑。
Q2. ハジ→さんは、自身のソロ曲の際は「ほとんどが実体験」とおっしゃっていました。
では、コラボ曲の歌詞の場合はいかがでしょうか。
 改めてコラボ楽曲たちを振り返ってみると、実体験を踏まえながら想像の世界を作り上げて行くっていうのが多かった気がしますね。 曲ごとに作って行く過程はそれぞれでしたが、お相手のアーティストさんのことを色々調べたりとか、その方の楽曲を片っ端から聴かせていただいて、そのアーティストさんのことを勉強するという作業は毎度必ず致します。
 そして僕の中での、そのアーティストさんの持ち味や、僕とのコラボの中でこの方のここを活かしていただきたいな、って思う部分を考えてゆきます。 そこからご自身で歌をお書きになられる方にはこのようなイメージで、このようなことを歌っていただきたいです。と、お伝えして、そこからキャッチボールでやりとりしながら制作を進めて行くような流れだったり、または僕が書いてしまって良い場合はその方のこんな声でこんなふうに歌って欲しいなって思うメロディーや言葉、フレーズをどんどんと作って行くという形ですね。 ちなみに女性アーティストへの詞曲の提供やデモ曲の提案の際には僕が裏声でその女性になりきって歌っている音源がもれなく僕から送られて来ます 笑。
Q3. 歌ネットのコラボソングランキング1位は、miwaさんとのコラボ曲「夜空。feat. ハジ→」でした。
ノンタイアップでありながらミリオンリリックにも認定の大ヒット。この曲は、ご自身で、どのようなところが
リスナーのみなさんからの愛されポイントだと感じますか?また、とくに歌っていてグッとくるフレーズを教えてください。
 miwaさんをイメージしてみたときに当時、楽曲を全曲聴いてみて、元気ハツラツな “女の子” っていうイメージが残って。「ミラクル」とか、「君に出会えたから」とか、のイメージですかねぇ。 で、“女の子”miwa ではなく、“女性” miwa を 引き出してみたくなりました。 で、あまり “失恋ソング” というイメージも当時のmiwaさんにはなかった気がしてこれら二つの要素でギャップ攻めできる曲を作りたいという想いに繋がって行き、 ご本人と話し合いながら「夜空。」という楽曲に繋がっていきました。
歌詞のここ!っていうフレーズはサビの
もう二度と会えない
もう会わない そう決めたのに
どうしてどうして
あなたを忘れられないんだろう
という部分ですね。「どうして」の二回繰り返しが本当にどうしようもない想いであることを強調しています。きっとだれしもあるのでは、と思うんですね。もう会わないと決めたのに、会ってはいけないとわかっているのに、それでも、、、、、っていう想い、そんな経験。歌詞ではないですが、最後がセリフで「ありがとう」を伝え合っているというのもこの楽曲の魅力な気がしています。
Q4. 『コラボ de ハジベスト。』では、コラボコンテストグランプリ受賞者の何故ナツミさんとのコラボ曲
「夢があるから。feat.何故ナツミ」も新録。数多くの応募のなかで、彼女を選んだ最大の理由とは何でしょうか。
また、実際にコラボしてみていかがでしたか?
 彼女がグランプリになった理由は単純明確で、コンテストで1位だったからです。最終審査には上位5位まで、皆素敵な歌い手の方が残っておりましたが、 やっぱり一位になったっていうのはすごいことだし、一位だった何故さんが、グランプリで問題ないよね?という コンテスト運営側の人間、満場一致の答えでした。実際に会ってみるととても礼儀正しくて素直な良い子でした。純粋に、あ、この子 、応援したいなってそう思える子でした。
彼女との曲は、コラボが決まってから何故ナツミを調べに調べて、こちらで一曲を書き上げました。コンテストで一位になる!という夢を追う姿がとても素敵だったので楽曲の テーマも “夢” になりました。
Q5. 『コラボ de ハジベスト。』では、井上苑子さんとの夢のコラボも実現!
「ラブレター。 feat.井上苑子」の聴きどころとイチオシフレーズを教えてください。
 今回は楽曲自体、こちらに委ねていただけたので、言葉、メロディー、とにかく井上苑子に歌って欲しい世界を作りました。僕の代表曲「指輪と合鍵。」のグラウンドゼロ的な一曲。 二人が出会う前の物語。 苑子ちゃんの関西弁、少しラップ調の感じあどけない、いい意味で、頼りない、その魅力的な歌声でこのフレーズを歌って欲しい、ああ、このフレーズも、歌って欲しいと、どんどん曲が出来上がって行きました。 特に僕が気に入っていて聴いていただきたいのは、2番の苑子ちゃんの話し口調のようなラップ調の歌と、 あとはブリッジ部分の
うちだけのサンタクロース
トナカイとどこで遊んでいるの?
あたしの心のケーキに
キャンドルの火を灯しに来て
ここですね。歌声も本当にイメージ以上の歌唱をいただけたので何度聞いても鳥肌が立つくらい最高です。
男性パートもキー、高くないですしカラオケでぜひ皆さんに歌っていただきたいですね~。
楽しくてちょっぴり切ないクリスマスソング あなたの心に寄り添えますように。
Q6. 一度、コラボしてみたいなぁと思うアーティストはいらっしゃいますか?
 GLAYさん、ミスチルさん、サザンさん、ドリカムさん、トータス松本さん、矢沢永吉さん、降谷建志さん、宇多田ヒカルさん、
西野カナさん、野田洋次郎さん、米津玄師さん、back numberさん、ラッパーのR-指定さん、WANIMAさん、
ジェイソンムラーズさん、エドシーランさん、ブルーノマーズさん、 いすぎてすみません。笑
 歌声でしたり、歌われているその世界観が好きだったり、勉強させていただいていたり、その生き様がかっこよかったり、音楽家としてすごいなぁ、僕とは違う世界観や、独自の魅力を持たれていて、個人的にリスペクトしている方々というところが強いですね。
海外の方々も含め、錚々たるメンバーですな。汗 コラボしてみたいとか言わせていただいてよいのやらどうなのやら、笑
他にもリスペクトしている音楽家の方々はたくさんいらっしゃいますが、今日のところはこの方々を挙げさせていただきました。
Q7. 最後に、ハジ→さんがコラボをするときに大切にしていることはどんなことでしょうか。
 お相手様にご自身の魅力を最大限に発揮していただきながら、その上で、自分もきちんと楽曲の中で活きている、ということです。