まず、最も目立ったのが、再浮上の5位、8位、10位、次点でクリスマス・ソングとなったことだ。B’zは、本人達が出演したペプシネックスCM効果で、またBoAは日本デビュー10周年として媒体露出したことで、例年以上に顕著に伸びた。また、それらと並んでスタンダードのクリスマス・ソングも再浮上していることにも注目したい。これらは、当然ながら12月26日には急落してしまうので、年始の順位からは分からないが、実は年末の特番効果にも勝るとも劣らぬほど注目されているということが分かる。
2位のKARA、6位のPerfume、9位のJUJUの浮上は、その音楽特番効果に加え、KARAとPerfumeは11月下旬にリリースされたアルバム収録曲で注目されたということも大きいだろう。4位のMetisは、第44回日本有線大賞の「問い合わせ賞」を受賞したことが大きいが、これが大賞や新人賞、特別賞など、すべての賞の中で最もインパクトがあったということも、この歌詞検索の急上昇から分かる。
さらに、上記以外の再浮上曲も見つかっている。1位のきゃりーぱみゅぱみゅは、『SMAP×SMAP』をはじめ、バラエティーや情報番組など幅広いメディア出演、さらにはL.A.でのLIVEが話題となり初の総合TOP10入り、7位のFairiesは2ndシングル「HERO」でのブレイクに合わせて1stシングルの本作も再浮上。日本レコード大賞新人賞を受賞した12月30日以前から再浮上していたこともポイントだ。2組とも年末の紅白歌合戦には出場していないものの、注目度がアップしていることから、今年さらなる飛躍が期待される。きゃりーぱみゅぱみゅは女性ソロ、Fairiesは本格的ダンス&ボーカル女性グループと、どちらもここ数年、日本人アーティストのブレイクがご無沙汰だったジャンルなので、個人的にもより応援したい。なお、3位の「おべんとうばこのうた」は12月中旬に、歌詞の一部について「おにぎりおにぎり」か「おにぎりを握り」かと、Twitter等で議論されたことが急浮上の要因。こういう現象も今後ますます増えるかもしれない。
以上のように、紅白効果と切り離すことで、クリスマス効果、年末特番効果、今年のニューカマーなど多くの注目曲が見つかった。今後も、表面化している情報の上澄みをすくい取ることで、その内部で起こっている更なる事実を突き止めていければ嬉しい。その為にも、今年もご支援よろしくお願いいたします♪
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