達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心をつかんで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。
そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナーの記念すべき1回目は「伊藤薫」さんの登場です。伊藤さんの大ヒット曲「ラブ・イズ・オーヴァー」についてご本人からコメントを頂きましたのでどうぞお楽しみ下さい。
「ラブ・イズ・オーヴァー」を録音した頃の僕はまだ二十代前半で、スタジオでは欧陽菲菲さんが余りに綺麗でスタイルが良いのにびっくりしたりしました。レコーディングで日本語の発音がこっちまでおかしくなってしまったり、楽しいやら力足らずやら、訳がわからないうちに終わってしまった感じでした。
僕自身としては「終わりにしよう きりがないから」と言うフレーズは、今でも使いたくなるほど好きです。もちろん使ってはいませんが。
(伊藤薫 談)
コロムビアミュージックエンタテインメント
COCA-15465
10月リリース予定の都はるみ
「ニューヨークすとーりー」など。
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