言葉の達人

SAKUSHIKA

 達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介していくこのコーナー。
今回は、2000年にシンガーソングライターとしてデビューされ、現在では関ジャニ∞やゴスペラーズ、伊藤由奈など数多くのアーティストに詞を提供されている「田中秀典」さんをゲストにお迎え致しました。

田中秀典

代表作

冬恋」/関ジャニ∞
ふたつの祈り 〜X'mas Love to you〜」/ゴスペラーズ
Wish」/伊藤由奈
流星のナミダ」(共作)/CHiAKi KURiYAMA(栗山千明)
evergreen」(本人と共作)/高橋瞳
その他多数。

作詞論

常に外側からの刺激を取り入れるようにしてます。
他人を観察したり、行ったことのない場所に出掛けてみたり、
視点が一点にならないように気を配っています。

田中さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:
もともとシンガーソングライターとして活動してました。
小学校の頃からファンタジー物のゲームやコミックなどの影響で、マンガ家やシナリオライターになりたくて、架空の物語を創ったりしていました。
Q:
プロ、初作品について
A:
伊藤由奈さんの「Wish」です。
補作詞としては、その以前に「ガガーリン」というバンドのデビュー作品「銀河クラシックス」にも参加させてもらいました。
Q:
作品を提供したいアーティスト
A:
魅力的な新人さん・・・まだ世の中が触れてない声の作品に携わりたいです。
Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:
BLuck「巡り逢いサークル」
人と人との絆を“サークル(輪)”で喩えた作品です。とても思い入れがあります。
Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:
小さい頃から言葉の韻を踏んだり、物事を別の何かに比喩してみたり、などの言葉遊びが好きでした。音楽に目覚めた10代半ばで、“メロディーに歌詞が合わさった時の化学反応”にのめり込みました。現在も、その無限大の可能性を追いかけています。
Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:
楽しい思い出だけではなく、忘れたいような苦い過去も作詞家には財産です。
歌詞を見る ブリュレ 関ジャニ∞

今までの作品の中で、一番最短(30分くらい)で仕上げた上に、強い気持ちで書けた。「時には勢いも重要だ」と思わされた一曲です。

■私の好きなあのフレーズ
「“目障りだけど気になるアイツ”になりたい」

PROFILE

田中秀典Hidenori Tanaka

千葉県柏市に生まれ
中学生より作詞、作曲を始め、自作のデモテープをきっかけに、2000年KittyMMEよりデビュー。
6枚のシングル、2枚のアルバムをリリース。
現在はagehaspringsに所属。作詞家、作曲家としても活動中。

[CDリリース情報]

SCANDAL
「太陽と君が描くStory」(作詞・作曲)

ESCL-3449 ¥1,223(tax in)
2010.6.2 Release

ゼブラクイーン
「NAMIDA〜ココロアバイテ〜」(共作詞)

SRCL-7264 ¥1,223(tax in)
2010.4.21 Release

CHiAKi KURiYAMA(栗山千明)
「流星のナミダ」(共作詞)

DFCL-1622 ¥1,223(tax in)
2010.2.24 Release

CHEMISTRY
「Period」

DFCL-1598 ¥1,223(tax in)
M-2:Brandnew Season 〜夢の乗車券〜
2010.1.27 Release

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