(TVアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』挿入歌)
「センチメンタルクライシス」/halca
(TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』ED)
「ささやかな祈り」/ライスシャワー(石見舞菜香)
(TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』第7話ED)
「Life is サイダー」/アネモネリア
(TVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』ED)
「ドラマチックLOVE」/一条シン(寺島惇太)・太刀花ユキノジョウ(斉藤壮馬)・香賀美タイガ(畠中祐)・十王院カケル(八代拓)・鷹梁ミナト(五十嵐雅)・西園寺レオ(永塚拓馬)・涼野ユウ(内田雄馬) (劇場アニメ『KING OF PRISM』ED)
「AquaKiss」/すとぷり
上手にアウトプットしていく。
-
Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
中学、高校と鬱屈した思いを吐き出したくて、ノートにあれこれ書きなぐっていました(黒歴史です)。やがてそれらを歌詞にしたいと思い始めるのですが、曲がないと書けませんよね。じゃあ自分で歌うしかないかということで20代の頃にバンドを結成。音楽活動をする中で「仕事として作詞をしてみないか」とお声がけ頂いたのが作詞家としての第一歩です。
-
Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
邦画や漫画、アニメなどの何気ないワンシーンにはっとすることが多いです。はっとするたびに思いついたフレーズや頭に浮かんだ景色を書き留めるのですが、大抵はメモの存在自体を忘れます(笑)。それでも一度心に留めたことはちゃんと自分の一部になっているようで、作詞をした後で同じような内容のメモを見つけては「これ、前に書いた!」と驚きます。不思議です。
-
Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
一番好きなメロディから書き始めることもあれば、タイトルを先に決めてしまってその言葉がハマりそうな場所を探すこともあります。ただ全体の構成はいつもぼんやりしていて、パズルのように入れ替えたり書き換えたりしながらテーマが一番伝わる並びを探していきます。
-
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
自宅で書くのが好きです。ふと思い出した本や映像をすぐに見られないとフラストレーションがたまるので。コーヒーはとびきり美味しいやつを必ずいれます。
-
Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
どれとは言えませんが、出産を控えて入院していた時に書いた歌詞があります。陣痛中も仕事の連絡を取り合っていて、「ただいま陣痛中ですので後ほど…」とメールを送った記憶があります。今思えばなかなか貴重な体験です。まじめか、と自分に言いたいです。
-
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
とても難しい質問ですね。当たり前の言葉で伝えるのが良い時もあれば、ひねった表現を使うのが良い時もあります。いずれにしてもメロディとしっかり嚙み合っている歌詞は、心に響くと思います。良し悪しではなく個人的に好きなのは、匂いや風を感じる歌詞です。
-
Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
世の中「やられた!」な歌詞だらけなので、大好きな一曲としてさだまさしさんの『線香花火』を挙げさせてください。美しい日本語とメロディで「きみ」と「僕」を描いた一曲です。終始淡々としていて、想いを語ることも過去のエピソードを明かすこともないのですが、自然とふたりの過去、現在、未来まで分かってしまう素晴らしい歌詞です。特にホタルが「きみ」の帯にとまり逃げていくくだりは本当に美しく、切ないです。この曲について語りだすと長くなるので、聴いたことがない方は是非聴いてみてください。
-
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?「きっと」「ちょっと」などはよく使います。休符のところに「っ」を入れて言葉に勢いを出したい時に使っています。使わないように意識している言葉は特にないです。ただ歌う方やキャラクターの中に「ない」言葉は使いません。
-
Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
アーティストとクリエイターは歌詞を書く心構えが根本的に違う気がします。アーティストはアート、芸術を生む人たちなので自分主体で良いと思いますし、独自の世界観に色んな人を巻き込んでいく強さが必要ですよね。クリエイターは創造する人たち。作詞で言うと歌う方やキャラクターの想いを言葉にする人たちなので、エゴを捨てて客観性を持つことが大切だと思います。私はアーティストではなくクリエイターですから、一曲ずつを「自分の作品」といった感覚では扱いません。私がお手伝いして創った誰かの宝物と言った方が近いかもしれません。自分の経験や価値観は、ひっそりこっそり役立てたいです。
-
Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
これはまだまだ道の途中にいる自分への言葉でもあるのですが、色々な経験をして感性を磨くのと同じだけの時間、アウトプットする力も磨くと良いと思います。ひたすらボキャブラリーを増やして他人の感覚を学ぶ。日々試行錯誤です。しかし作詞は楽しいです!素敵な作詞ライフを!
自身の音楽活動を終えた2013年より本格的に作詞家としての活動を始め、2014年作家事務所SUPA LOVEに所属。
ゲームや朗読劇のシナリオなども手掛けながら、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』、『プリパラ』、『KING OF PRISM』、『ウマ娘 プリティーダービー』など数々のTVアニメやアーティストに歌詞を提供する。現在、様々なジャンルで活躍中。
「巣立ちの歌 / Life is サイダー」
2021年3月10日発売
VVCL-1828 ¥2,600(税込)
02. Life is サイダー (作詞)
03. anemos (作詞)