小林私が、2023年6月28日に発売する3rd ALBUM『象形に裁つ』(読み:しょうけいにたつ)に収録される新曲「花も咲かない束の間に」のMusic VideoをYouTubeに公開した。
本作Music Videoは、軍司拓実が監督・撮影・編集を務め、歌詞やメロディーの持つ儚さや美しさ、そしてどこかに感じられる激しさを、「日常」と「非日常」を行き来するような不思議な映像を連ねる構成で表現している。
「花も咲かない束の間に」は、ALBUMに先駆けて6月2日から先行配信されており、既にライブでは弾き語りスタイルで披露され、ファンからの人気も高い楽曲で、日常にありふれた刹那の感情や風景を切り取った丁寧かつ美しい言葉の並びと、柔らかなメロディーが印象的な楽曲。
アレンジャーにはシンリズムを起用し、アコースティックでフォーキーな仕上がりとなっている。
ALBUM『象形に裁つ』のPre-add / Pre-save(ライブラリ追加予約)がApple MusicとSpotifyにてスタートしているので、是非チェックしていただきたい。
<軍司監督コメント>
当たり前と思っていた景色がそうではなくなったり、
違和感を感じる風景がさも日常のようになったり、
そうかと思えばそんな生活の中に新しい美しさを見出せるようになったり。
必ずしも好ましいばかりではない変化をし続ける大きな社会というものに対して、
自分やあなたといった個人もその渦中にいることしかできないということ。
それ自体を鳥瞰し憂うようでいて、どこか楽観的で前向きでもある私的な感情や祈り。
そういったものをこの曲に感じました。
ノスタルジックなメロディや、美しい詞の言葉遣いや比喩に魅了されつつ、
意味を追って曲の本音のようなものを探ろうとすると、どこか煙に巻かれてしまうような不思議な感覚も憶えました。
なのでこの曲のMVを作らせていただくと考えた時に、
具体的な物語では解釈に余白がなく、ただ景色を切り取るだけでもそれはそれで不十分に思え、
日常と非日常とを行き来するようなイメージの連なりを映像化し、
画像と画像、または画像と言葉の間に楽曲の本心のようなものを想起させつつ、
個々には具体的な意味を持たないような少し不思議な感覚の映像を作れたらと考えました。
ニュース提供:キングレコード