西川美和監督の最新作・本木雅弘主演の映画『永い言い訳』に出演決定!

 『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの書き下ろし小説を映画化する最新作『永い言い訳』(2016年全国ロードショー)のキャストが発表となり、竹原ピストルが出演することが明らかになった。

 長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い兄妹の面倒を見ることを申し出るのだが…。突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人と人の<別れと出会い>を鋭くも優しい眼差しで描いた、限りなく切なくて愛おしい、新たな感動作。

 主人公の人気作家・津村啓こと衣笠幸夫を演じるのは、自らが企画し大ヒットを記録した08年の『おくりびと』(第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞)以来、実に7年ぶりの映画主演となる本木雅弘。『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役が絶賛され、『天空の蜂』ではテロリストと戦う原発設計士を演じることも話題となっている本木。名実ともに日本の映画界を代表する存在である本木が、西川の小説と脚本、そして主人公・幸夫のキャラクターに「自分のようだ」と惚れ込んで、出演を快諾した。「女性監督にお世話になるのは初めてですが、(略)少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、既に監督との相性は抜群のようだ。

 そして、幸夫と同じように事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役を竹原ピストルが演じる。俳優としても、熊切和嘉監督作品や松本人志監督作『さや侍』などで鮮烈な印象を残し、今回の大役を射止めた。突然のバス事故で亡くなる幸夫の妻・夏子役には深津絵里。本木との共演は、「最高の片思い」(95/CX)以来21年ぶりとなる。さらに、陽一の子ども・真平と灯役に、オーディションで抜擢された藤田健心と白鳥玉季。 陽一の妻・ゆき役に堀内敬子が決定している。

 また、昨年発表したアルバム「BEST BOUT」は各地ラジオ局のパワープレイやヘビーローテーション楽曲にも選出され、現在もロングセールスを続けるなど、その歌力をもって拡がりを見せているほか、今秋にはニューアルバム「youth」が発売予定、年明けからは「全国弾き語りツアー”youth”」として、112本に及ぶツアーが既に発表されている。様々な顔を持つ竹原ピストルの今後の活動に注目してほしい。