曇り空ここへ置いてほしいといって 押しかけたのが 去年の終り頃 とても寒い朝でした あなたの肌がやけに あたたかかった あれからやがて 一年になり そろそろここを 出て行くつもり あなたのそばで 眠れることに 慣れ過ぎた 私だけれど まるで宿をなくした女 なぜだか そんな気持もするけれど 寒い朝に出て行くわ あの日と同じ みぞれまじりの中を このままいたら あなたの足を ひっぱりそうで おそろしくなる あなたのそばで 眠れることに 慣れ過ぎた 私だけれど あれからやがて 一年になり そろそろここを 出て行くつもり あなたのそばで 眠れることに 慣れ過ぎた 私だけれど | しのづかまゆみ | 阿久悠 | 中村泰士 | | ここへ置いてほしいといって 押しかけたのが 去年の終り頃 とても寒い朝でした あなたの肌がやけに あたたかかった あれからやがて 一年になり そろそろここを 出て行くつもり あなたのそばで 眠れることに 慣れ過ぎた 私だけれど まるで宿をなくした女 なぜだか そんな気持もするけれど 寒い朝に出て行くわ あの日と同じ みぞれまじりの中を このままいたら あなたの足を ひっぱりそうで おそろしくなる あなたのそばで 眠れることに 慣れ過ぎた 私だけれど あれからやがて 一年になり そろそろここを 出て行くつもり あなたのそばで 眠れることに 慣れ過ぎた 私だけれど |
純情記邪魔だから来るなよと あなたがいうのなら 来いと声がかかるまで 待っていてもいい だから今しばらく 他人にさせないで 縁を切るのは後 もっと後のことにしてね あゝあの日から こんなにも変り 私は女になる さびしさが重なってあなたに抱かれて そして愛にすがりつく ことを覚えたの 他の男になど 心が動かない あなたひとりだけに すべて賭けて生きているの あゝあの日から こんなにも変り 私は女になる 段々に遠くなり やがてはうわささえ きけぬ人になることは 知っているけれど これでさよならだと いわれることだけは とても耐えられない 胸に針を刺されるよう あゝあの日から こんなにも変り 私は女になる | しのづかまゆみ | 阿久悠 | 中村泰士 | | 邪魔だから来るなよと あなたがいうのなら 来いと声がかかるまで 待っていてもいい だから今しばらく 他人にさせないで 縁を切るのは後 もっと後のことにしてね あゝあの日から こんなにも変り 私は女になる さびしさが重なってあなたに抱かれて そして愛にすがりつく ことを覚えたの 他の男になど 心が動かない あなたひとりだけに すべて賭けて生きているの あゝあの日から こんなにも変り 私は女になる 段々に遠くなり やがてはうわささえ きけぬ人になることは 知っているけれど これでさよならだと いわれることだけは とても耐えられない 胸に針を刺されるよう あゝあの日から こんなにも変り 私は女になる |
題名のない物語私が死んだら 港へ捨てて みんなで手をふり おくっておくれ くちぐせみたいに いってたあの娘が くちぐせ通りに なってしまったよ キャンドルともして ギターをひいて 陽気なあの歌 泣き泣き歌ったよ はたちの間のある あの娘が何故に みんなは口々 つぶやいていたよ 私が死んだら 便りも出さず みんなでひっそり しのんでおくれ きげんのいい日の ジョークのつもりが マジメな話に なってしまったよ ボリュウムいっぱい レコードかけて 狂ったみたいに さわいで踊ったよ はたちに間のある あの娘が何故に 何日たっても 考えていたよ キャンドルともして ギターをひいて 陽気なあの歌 泣き泣き歌ったよ はたちの間のある あの娘が何故に みんなは口々 つぶやいていたよ | しのづかまゆみ | 阿久悠 | 井上忠夫 | | 私が死んだら 港へ捨てて みんなで手をふり おくっておくれ くちぐせみたいに いってたあの娘が くちぐせ通りに なってしまったよ キャンドルともして ギターをひいて 陽気なあの歌 泣き泣き歌ったよ はたちの間のある あの娘が何故に みんなは口々 つぶやいていたよ 私が死んだら 便りも出さず みんなでひっそり しのんでおくれ きげんのいい日の ジョークのつもりが マジメな話に なってしまったよ ボリュウムいっぱい レコードかけて 狂ったみたいに さわいで踊ったよ はたちに間のある あの娘が何故に 何日たっても 考えていたよ キャンドルともして ギターをひいて 陽気なあの歌 泣き泣き歌ったよ はたちの間のある あの娘が何故に みんなは口々 つぶやいていたよ |
パパはもうれつとてもやきもちが強いの すぐにめくじら立てるの 何もかもひとりじめに 無理なことばかりいうのよ パパパパあなたは 私の自由を 烏龍にとじこめるの 鍵をかけるの 夜が少しでも遅いと 門の近くに立ってて 首ねっこ押さえられる とても冷酷な顔して パパパパあなたは 私の自由を 鳥龍にとじこめるの こわい顔して もしも恋人が出来たら きっとモーレツ邪魔する 悪口を並べたてて 時に撲るかもしれない パパパパあなたは 私の人生 めちゃくちゃにしてしまうの 狂わせたいの ひとり歩きなど駄目だと 今日はどんなことあったと あれこれとたずねられて まるで窮屈な毎日 パパパパあなたは 私の人生 めちゃくちゃにしてしまうの 狂わせたいの だけども あなたの愛情は 誰よりも 大きいわ パパパパあなたは 私の恋人 心から愛してるの 愛してるのよ パパパパあなたは 私の神様 叱られて撲られても 仕方ないのね | しのづかまゆみ | 阿久悠 | 中村泰士 | | とてもやきもちが強いの すぐにめくじら立てるの 何もかもひとりじめに 無理なことばかりいうのよ パパパパあなたは 私の自由を 烏龍にとじこめるの 鍵をかけるの 夜が少しでも遅いと 門の近くに立ってて 首ねっこ押さえられる とても冷酷な顔して パパパパあなたは 私の自由を 鳥龍にとじこめるの こわい顔して もしも恋人が出来たら きっとモーレツ邪魔する 悪口を並べたてて 時に撲るかもしれない パパパパあなたは 私の人生 めちゃくちゃにしてしまうの 狂わせたいの ひとり歩きなど駄目だと 今日はどんなことあったと あれこれとたずねられて まるで窮屈な毎日 パパパパあなたは 私の人生 めちゃくちゃにしてしまうの 狂わせたいの だけども あなたの愛情は 誰よりも 大きいわ パパパパあなたは 私の恋人 心から愛してるの 愛してるのよ パパパパあなたは 私の神様 叱られて撲られても 仕方ないのね |
真夜中の買い物真夜中に 買物に行きました ささやかな パーティのためでした 忘れてた誕生日 おもいだし ひとりワインを 飲みたかった そこだけ 明るい店先で 何故か 私は立ちすくむ 肩を並べた 若い二人が 今の私に まぶしい 真夜中に 買物に行きました 本当は 眠れないためでした 恋人とよぶひとも いなくなり 手紙書いても 出せなかった 楽しいふりして 買物し だけど 心は泣いている 二十才になった 今日の私に 店のあかりも まぶしい | しのづかまゆみ | 阿久悠 | 中村泰士 | | 真夜中に 買物に行きました ささやかな パーティのためでした 忘れてた誕生日 おもいだし ひとりワインを 飲みたかった そこだけ 明るい店先で 何故か 私は立ちすくむ 肩を並べた 若い二人が 今の私に まぶしい 真夜中に 買物に行きました 本当は 眠れないためでした 恋人とよぶひとも いなくなり 手紙書いても 出せなかった 楽しいふりして 買物し だけど 心は泣いている 二十才になった 今日の私に 店のあかりも まぶしい |
嫁入り前十八十九は 遊んで過して 二十才になったら 考えあらため どこの良家の 子女だろと いわれるように はげみます 町から町へと ふらふら流して 軽そうな坊やを 誘っていたけど それもきっぱり やめにして 大物だけを ねらいます 朝はきちんと 七時に起きます 両手そろえて あいさつします お茶やお華は 勿論のこと 三つかけもち 学校通いも致します 女と生まれて 女で生きるにゃ これがサイコーと 先輩たちが 口をスッパク 忠告します ほんの二年の ガマンです 男の友だち きれいにサヨナラ 青春時代に 終止符打ちます きっとすてきな 想い出と 涙を見せて だまします 夜はきちんと 六時に戻って 家の手伝い セッセッとします いつもニコニコ 可愛い娘 そんな態度で 両親安心致します 女と生まれて 女で生きるにゃ これがサイコーと 先輩たちが 口をスッパク 忠告します ほんの二年の ガマンです | しのづかまゆみ | 阿久悠 | 井上忠夫 | | 十八十九は 遊んで過して 二十才になったら 考えあらため どこの良家の 子女だろと いわれるように はげみます 町から町へと ふらふら流して 軽そうな坊やを 誘っていたけど それもきっぱり やめにして 大物だけを ねらいます 朝はきちんと 七時に起きます 両手そろえて あいさつします お茶やお華は 勿論のこと 三つかけもち 学校通いも致します 女と生まれて 女で生きるにゃ これがサイコーと 先輩たちが 口をスッパク 忠告します ほんの二年の ガマンです 男の友だち きれいにサヨナラ 青春時代に 終止符打ちます きっとすてきな 想い出と 涙を見せて だまします 夜はきちんと 六時に戻って 家の手伝い セッセッとします いつもニコニコ 可愛い娘 そんな態度で 両親安心致します 女と生まれて 女で生きるにゃ これがサイコーと 先輩たちが 口をスッパク 忠告します ほんの二年の ガマンです |